第13回 「 なぜ、階段昇降機が必要なの? 」
~②在宅ニーズの高まり~
投稿日:2014年 2月 3日
こんにちは!
もう二月ですね、早いものです。
階段昇降機、天井走行リフト等、関東、関西、広島で複数案件が進行中です!
またお施主様に設置写真など当ホームページへの掲載の了承を頂けた案件について、
随時ご報告していきたいと思いますので楽しみにしておいて下さい!
本日はブログ「 なぜ、階段昇降機が必要なの? 」シリーズ第二回の投稿になります。
前回投稿では
①階段事故が多発している事
②階段昇降機が一般家庭に普及している事
をみていただきました。
参考
第1回 「 なぜ、階段昇降機が必要なの? 」~①階段事故の現状~
本投稿では、第一回投稿をふまえ、それではなぜ事故が多発するのか?
「事故が多発する背景」
を高齢者の住宅事情の側面からご覧いただきたいと思います。
それでは本題です!
-高齢の方を取り巻く住宅事情-
ニュースなどで、
「(入居待ちが多く、)特別養護老人ホームへ入居できない」
というお話を耳にされたことはありませんか?
日本では老人ホームなどへの入居待機者は、42万人存在するとされ、
待機者はゼロであることが望ましく、早急な対応が求められています。
(2009年時点、慶應大学 河井啓希研究会 医療政策分科会 待機老人の減少のための研究1)
入居待機者とは:
特別養護老人ホーム(常に介護が必要で在宅介護が困難な者に対して日常生活上の世話、機能訓練、看護などのサービスを提供する長期入所施設サービス。介護老人福祉施設とも言う。)に入所を希望しているにも関わらず、すでに定員に達しているために入所待ちとなっている要介護者のこと
特別老人ホーム入居待機者推移
出展:定員は厚生労働省資料、待機者は厚生労働省資料及び日本共産党調べより山下芳生事務所
しかし、国内では、高齢者向け住宅が、欧米各国に比べ遅れているのが現状です。
そこで、国が高齢者向け住宅施策としてサービス付き高齢者向け住宅(以下:サ高住)に力をいれはじめました。
サ高住とは:
日本において、高齢者住まい法の基準により登録される、介護・医療と連携し、高齢者の安心を支えるサービスを提供する、バリアフリー構造の住宅。
高齢単身者・夫婦が安心して暮らせる住宅を供給できるよう高齢者住まい法は昨年4月に公布され、10月から都道府県や政令都市でサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の登録が始まりました。
登録件数をみると、一見順調に伸びているように思えます。
ただし、
このサ高住、平成24年5月に登録戸数は4万戸を超え、11月末時点では8万2,809戸と同住宅は増加したものの、
国土交通省・厚生労働省が目標とする10年で60万戸にはまだ1割を超えたところで、
十分な普及にはまだかなりの時間が必要になるものと予想されます。
しかし、高齢者人口の増加に伴って、高齢者向け住宅のニーズは待ったなしの状況です。
サ高住登録件数
出典:セントラル総合研究所、すまいづくりまちづくりセンター連合会
-在宅ニーズの変化-
・国の補助が見込める特別養護老人ホーム等への入居がままならない
・民間の老人ホームへの入居は経済的に難しい
・サ高住は今後普及予定
このような高齢者住宅事情から、
高齢になったら「老人ホームなどへ移り住む」という選択肢に、
住みやすく改修したり、地域の介護サービスを使って「今の家に住み続ける」
という選択肢が加わり、その結果在宅ニーズが高まりをみせています。
-まとめ-
住宅事情が変化し、ご自身の家に住み続ける選択をした高齢の方が増加する現在、
第一回投稿でも記述した「家庭内の事故、階段の事故」が当然比例する形で増加する事が予想されます。
これが本日の主題である「事故が多発する背景」の一つであり、高齢者の住宅事情の側面です。
家庭内の事故は多くの場合、個人宅での発生、個人での解決になりますので、
なかなかニュースなど公共やメディアで触れる機会も少ないかと思いますが、実際発生しているのが現状です。
ご家族のサポートやバリアフリー改修で事故を未然に防ぎ、
元気な高齢期を過ごしていただきたいと思います!
本日の投稿は以上になります。
最後まで読んで頂いてありがとうございます!
次回は、
「 会社概要 」~①母体会社の紹介~
をお送りします。
東京営業所新原
(お問合せは 「階段昇降機の福祉スタジオ」フリーダイヤル 0120-360-730 まで!)